Brand Interview vol.2
「YEOMIM」
ストリートファッションを撮影するフォトグラファーが
「もっと私に合うカバンを作りたい!」という思いからスタートした韓国バッグブランドのYEOMIM(ヨミム)。
2016年を皮切りにミニマルさをベースとし
スタイリッシュで軽く、使いやすい素材を使用したアイテムを中心に展開している。
ブランドディレクターインタビューシリーズ第2弾として
YEOMIMのディレクター、キム・イェスクさんにインタビューしました。
Q.
以前開催されたYEOMIMのポップアップイベントで、ディレクターがストリートファッションの写真を撮るフォトグラファーとして活動されていたと伺いました。
フォトグラファーからバッグブランドのディレクターに転向されたきっかけを教えてください。
A.
こんにちは。バッグブランドYEOMIMの代表兼デザイナー、キム・イェスクです。
20代の頃、ストリートファッションに心を奪われ、街を歩く人々のファッションを写真に収めていました。当時の私にとって、ストリートはキャンバスであり、人々のスタイルがアート作品のように感じられたのです。
ただ、重たいカメラを常に持ち歩くのは一苦労でした。気に入ったカメラバッグがなかったので、代わりにエコバッグを使っていたのですが、
「どうせなら自分で作ってみよう!」と、遊び半分で作り始めたのがYEOMIM誕生のきっかけです。
カメラを収めるために作った最初のバッグが、まさかブランドへと成長するとは、当時は想像もしていませんでした。
Q.
ディレクターさんにお会いすると、いつも柄物のパンツをお召しになっている印象があります。
ディレクターさんのファッション観がYEOMIMにも反映されていると思いますが、普段どのようなファッションスタイルを好まれていますか?
また、ルックブックでモデルが着用するコーディネートのディレクションもご自身でされていますか?
A.
私はミニマルで洗練されたスタイルが大好きですが、ただ「シンプルなだけ」のコーディネートはあまり好きではありません。
必ずどこかに視線を引き付けるポイントを加えます。例えば、柄物のパンツや、ユニークなアクセサリーがそうですね。
ルックブックのスタイリングは、私自身が毎回しっかり関わっています。YEOMIMのバッグは日常使いしやすいシンプルなデザインが特徴ですが、スタイリングではあえて個性を引き出し、ブランドの独自性を表現するよう心がけています。
デザインの基本は、「日常に溶け込む」こと。YEOMIMのスローガンでもあるこの言葉を軸に、自然と手に取りたくなるようなデザインを追求しています。
それでいてスタイリッシュさも忘れません。線と面を上手に活用し、シンプルさの中に計算された美しさを込めています。
この思いが伝わり、お客様に愛されていると感じられる瞬間が何より嬉しいです。
Q.
エコレザー(ヴィーガンレザー)やナイロンなど、軽量で実用性の高い素材を主に使用されていますが、本革を使用しない理由は何かありますか?
動物福祉やヴィーガンにも関心をお持ちでしょうか?
A.
私は個人的に動物革で作られた製品を好まないため、自然と本革を使わない方向へと進みました。
また、YEOMIMのバッグは「気軽に持てる」ことを大切にしているので、管理が簡単で軽量な合成皮革を選ぶようにしています。
さらに、合成皮革やファブリック素材はYEOMIMのデザイン理念にも非常に合っていると感じます。
私たちの目指す「日常に溶け込む」バッグを表現するのにぴったりの素材なんです。
Q.
POPUPやオフラインイベントの反応はいかがですか?
A.
年に一度はPOPUPを開催しているのですが、最近9月にソウル・ソンスドンで行ったPOPUPでは、予想以上に多くの日本のお客様にお会いできました。
特に、今年5月までショールームを運営していたことを知ってわざわざ訪ねてくださった方々もいらっしゃり、本当に感激しました!
また、「ソウル旅行の予定ですが、どこで買えますか?」というお問い合わせをInstagramでいただくことも増えてきています。
Q.
日本のお客様におすすめするアイテムを紹介してください!
A.
日本のお客様におすすめしたいのは、ボックスバッグ、シリンダーバッグ、ビーカーバッグです。
中でもルージュカラーは、どんなスタイルにも合わせやすく、初めてYEOMIMを手にする方にもぴったりだと思います。
24FW新作シリンダーバッグ
商品名からも分かるように、円筒形のシリンダーバッグ。
胴体から肩紐につながる部分はチューリップの形に似ている。
肩に巻いたときにチラッと見える違うテクスチャーの裏地がポイント。
胴体は斜線で切開線を入れ、下部にはYEOMIMロゴの陰刻で入り。
iPadを収納でき、ゆったりとした肩ひもの長さでコートの上にも持つことができる。
マヨネーズ、ルージュ、ブラック、ココアの4色展開
マヨネーズ
ルージュ
ブラック
ココア
Q.
日本でYEOMIMがどのようなブランドとして認知されることを目指していますか?
A.
「持っているだけで特別な気持ちになれるブランド」でありたいと思っています。
実際、プレゼントでYEOMIMのバッグを受け取ったお客様が、その後ファンになりリピート購入してくださるケースも多いです。
YEOMIMのバッグを使ってみてその魅力に気づいていただける瞬間が、私たちにとって最大の喜びです。
Q.
2025年に日本で行いたい活動や、韓国内で計画中のイベントなどがあれば教えてください。
A.
2025年には日本で単独ポップアップを開催したいと考えていますが、準備を十分に整えた上で挑戦したいと思っています。
また、韓国では上半期にはインフルエンサーとのコラボ製品の発売、韓国国内ウィメンズファッションブランドとのコラボレーションの予定があります。
下半期には百貨店でのポップアップも計画中です。
さらに、2025年以降は、より高感度な製品を展開していく予定です。
YEOMIMが提案する新しい世界観を楽しみにしていてください!:)